interview

スピーキング力を伸ばすアウトプット&インプット

2021年09月6日
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by Mayumi
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「英語で仕事する!」海外赴任で実践を積まれ帰国後も継続的に英会話力を磨き続けている達人はどんなことをやっているのでしょうか?

本日のゲスト :Hiroyuki(ラーンウィズコーチイングリッシュ コーチ)

  • 全国通訳案内士(英語)
  • 大学卒業後、土木技術者としてゼネコンに入社し、日本各地の大型インフラ工事現場に配属され、その後、パラオ、トラック、グアムでのインフラ工事の入札業務、工事管理業務を経験した。約 9 年にわたる海外在住の後、帰国後は、主に海外、国内の土木工事入札前の積算・見積業務に従事勤続 40 年を機に退職し、海外駐在中に培った英語力を生かすべく、インバウンドのお客様に日本を紹介する通訳ガイド業務に就き現在に至る。
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Q&A

  • スピーキング力を伸ばすためにどのような勉強をしてきましたか。また、どのような勉強方法が効果がありましたか?おすすめの勉強方法を教えてください。

私は、自身の日本語での会話力が、そのまま英語による会話力に同定できると思います。普段、あまり、おしゃべりでない方が、突然、英語での会話になると、流ちょうに話されるということは無いのではないかと思っております。私の場合、もともと話すのが得意ではない方ですので、特に会議での発言等の場合は、話す前に、話す内容の構成とか語句を先に考えてから話し出すという癖があります。では、英語による会話の場合は、どうなのかというと、やはり会議の場では、日本語で話す場合と同じような状況になります。では、日常英会話はどうなのかという点では、それなりのインプット(単語力、グラマー、アクセントも含めた単語の発音、イディオム等)がある程度ないことには、アウトプットは困難であろうということです。いわゆる受験勉強で培った単語力やグラマーは、そのまま保持されていたため、以前にもお話ししたように、海外派遣でビジネス英語を実践するにあたっては、派遣される前に、毎日、ジャパンタイムズ社発行の「ビジネス英会話手帖」の例文を徹底的に暗唱しました。いろいろな場面設定の中での、短い例文が記載されており、実際のビジネスシーンを想定しながら必死に取り組んだ記憶があります。

 
  • どれくらいの時間をかけて、どのように伸びてきたか、時間軸と伸びの実感を具体的に教えてください。

私の場合、英語とのかかわり方は、中学・高校時代の受験勉強時代(6年)、大学での教養としての英語学習(4年)、会社に勤務してからの趣味としての自主英語学習(10年)、海外駐在中の実践英語(9年)、帰国後の趣味としての自主英語学習(15年)、通訳案内士試験のための受験勉強(1年)そして現在、全国通訳案内士としての実践英語使用の時代に区分されます。やはり、この中で、スピーキング力が最も伸びたのは、海外での実戦だと思いますが、帰国後も身に着けた英語力を保持するために、メモは英語で取る、リマインダーは英語で記入する、英語の日記をつける、NHKラジオの英語関連番組を聴くということを実践しました。そして、現在、プロの通訳ガイドとしてスピーキング力のブラッシュアップに努めているわけです。私は、Newsweek英語版のオンライン版をサブスクリプトしていて、関心のある記事を毎日1時間程度は音読しております。ここで、感じているのは、毎日、声を出して英語を使うことを続けることにより、スピーキング力は伸びているということです。

 
  • 複雑な構文で話せるようになったのは勉強を始めてからいつごろですか?それまでのシンプルな構文から複雑な構文で話せるように変化したのは、どのような勉強方法が効果があったのでしょうか。

海外滞在中に使っていた英語は、私が担当していた水道工事、下水道工事及び道路工事等に関する英語であり、コンサルタントのエンジニアや役所の担当者との会話も、工事に関する内容がほとんどであり、あまり複雑な構文は使ってなかったように記憶しております。

通訳案内士の試験に合格し、実際にインバウンドのお客様をガイドするようになって、日本の文化や歴史を説明する必要性が生じ、改めて日本史の勉強をしだしましたが、日本語独特の言い回し、特に仏教の説明をする際の英語での表現の仕方については、如何にしたら外国のお客様に理解してもらいやすいかを常に考えながら、多くのモデル英文を作成しております。よく、通訳ガイドの説明はシンプルでわかりやすい文が良いと言われますが、私は、どちらかというと関係代名詞の重要性を意識しております。

 
  • スピーキング力を伸ばす時に使っていたあなたの勉強ノートなどがあれば、見せていただけませんか?

GoodNotes、JottableCars及びSoftbankのメモ帳などのスマホのアプリを使いながら、例えば、GoodNotesには、私の主なガイドエリアでの訪問先でお客様にお話しする内容のエクセルファイルで作成した説明文を保存し、ガイドの予定が入ったときはもちろん、常日頃、内容を音読しながら暗唱し記憶の定着に努めるとともに、内容の推敲を重ねております。これは、スピーキング力を伸ばすためのインプット、アウトプット両方のトレーニングに使います。JottableCardsは、いわゆる単語カードでインバウンドのお客様をガイドするときに必要な、日常用語、日本の文化に関する用語、仏教用語、食事に関する用語など、新しい単語に遭遇した時には、即座にインプットして語彙力の増強に努めております。

 
  • レアジョブやDMM英会話のようなオンライン英会話、またはベルリッツなどの教室型英会話は活用されましたか?活用されていた場合、活用のテクニックを教えてください。

随分と前の話になりますが、ゼネコン勤務中の海外派遣前に会社からLIOJという英会話の研修施設に1か月間派遣され、ここでは一切日本語は使用禁止の環境におかれネイティブの講師たちとの毎日の食事も含め一緒に生活したことは、外国人に対する親近感を増すことに寄与したと思っております。

第二言語として英語を学ぶとき、その道に終わりはありません。達人は学び続けるから達人なのです。CONFIDENT & FLUENT SPEAKERになるためのヒントをこれからも探っていきます。

 

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