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英語学習とダイエットの共通点を考えたら、英語コーチングが役立ちそうな理由が見えた

2021年12月27日
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以前より、英語学習はダイエットと共通点が大変に多い気がしてきました。

・継続するモチベーションの持ち方に苦労する

・誰かに作業を変わってもらえず、結局はじぶんでやりきるしかない

・ゴールがない。短期間では終わらない

なにをかくそう筆者はダイエットに関しても豊富な実績があります。ダイエットほど簡単なことはありません。私は100回以上経験しました!

英語学習とダイエット、「はじめてはみたが、結果を出せずに終わってしまった」という話が大変に多いのも、このへんに理由があるようです。

そんななかで現れたのが英語コーチングという新しい学び方かもしれません。

コーチ/メンター/カウンセラーと呼ばれる人と定期的にミーティングをしながら目標を見失わないで学習を進める。

このような新しい英語学習法が、どのぐらい体重減英語力向上に役立つか?

今回も、英語学習オタクな全国通訳案内士&ライターのTakが検証してみました。

 

まず、英語コーチングとは?

「英語コーチング」サービスを標榜する企業は多くありますが、ネットをぐるりと見たところ共通する定義はないようです。

事実、「それは英語コーチングではなく、ものすごく高額の英語教室では?」というところもあります。

そこで「コーチング」という言葉の定義を見てみましょう。

 

コーチングとは、 運動・勉強・技術などの指導をすること。 1.英語 coach の動詞のうちコーチする意味の現在分詞。 2.促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態。ただし、世界的に合意された明確な定義は存在しない。 3.馬車を疾駆すること(使用例:コーチング・クラブ(英語版),コーチング・イン(英語版))。転じてドライビングのように単なる乗馬や競馬の意味でも用いられる。(例:コーチングクラブアメリカンオークス)

本記事では2.について述べる。

ウィキペディア「コーチング」より

 

「促進的アプローチ」「指導的アプローチ」というのがキモですね

ビジネスの世界のコーチングは「今後の企業方針や自己の成長のために具体的な戦略を提供するのではなく、考え方とヒントを提示して自分自身で答えが見つかるように導く」という意味で使われます。

ポイントとなるのは、プレイヤーがなんらかの技術分野で上達するために、経験豊かな誰かの助けを求めるということでしょう。

これが「英語コーチング」となると? ・個人の能力および目標に即した個別の学習カリキュラムをオーダーメイドで提供する ・長時間のレッスンを提供するところもあるが、多くは自習をたいせつにする ・毎日~毎週、進捗度をチェックして、それに合わせたアドバイスを行いゴールへと導く というあたりが、欠かせないポイントとなりそうです。

コーチ/メンター/カウンセラーと呼ぶべき人がいて「つぎに進むべき道」を示してくれ、それに従って学習を進めるのが英語コーチングというわけです。

2020年からののコロナ禍のなかで、自宅にこもりぎみな人が多くなり、Zoomなどを用いたオンライン・カウンセリングを行うサービスも増えていますね。

 

英語コーチングにも共通するパーソナルジムの考え方とは?

余談ですが、英語コーチングに関する理解を深めるために、ちょっとダイエットと比較させてください。

英語学習オタクであり、ダイエットオタクでもある私は、英語コーチングというサービスが生まれてきた背景にパーソナルジムの存在があるような気がしています。

これもまた10年ほど前から急速に広がってきたサービスで、結果に徹底的にこだわったアドバイスがセールスポイントとなっていました。

短期間で体重を10キロ以上落とし、ばきばきの腹筋シックスパックになれるというような目標に向けて、従来のジム(1人でトレーニングし、ジム付のトレーナーは質問したら答えてくれる程度)よりはるかに高額な料金なのに、一世風靡することになりました。

それは結局「ジムに通いながら、ダイエット効果が十分に出なかった」人がどれほど多かったかという事実の現れでしょう。

本を読んでもネットで調べても「この運動は、この筋肉に効く」「体脂肪率を下げれば、痩せやすくなる」といった断片的な情報ばかりがあふれていて「具体的に、私は今日何をすれば目標の体重になるのか」という、その人に関するオーダーメイドのメニューはなかなかありませんでした。

これに対して、パーソナルジムでは(メソッドに関してはそれぞれの企業秘密なので本当のところはわかりませんが)噂では毎日の食事内容からトレーニングメニュー、睡眠時間から通勤ルートの過ごし方までアドバイスしてくれます。

挫折しそうになったときには、力強い言葉でアドバイスしてくれます。「ほら、いっしょにがんばろうと言ったじゃないですよ?」「これを乗り越えたら、目標とした美しいボディが実現できるんですよ」と出発点に立ち返らせてくれます。ポイントは「ダイエットを達成したら、こんないいことがある」というポジティブな面を徹底的に思い出させてくれることです。

伴走してくれるコーチ/メンター/カウンセラーがいるからつらいダイエットも乗り越えていける。

英語コーチングにも、この考え方を導入しているサービスが多くので、パーソナルジムと比較してみるとよりリアルにメリット・デメリットも見えてくるかもしれませんね。。

 

英語コーチングが役立ちそうな、これだけの理由

さて、パーソナルジム的な発想で学ぶ英語コーチングには、どんなメリットがあるか、考えてみます。

 

英語の学習は、モチベーションがなければ、とてもつらい

たとえば、あなたが3ヵ月後の昇進試験のために1日3時間週6日英語学習をはじめたします。でも、たちまちあなたは、そこには数え切れない障害物が立ちはだかっていることに気づくでしょう。

連続ドラマのつづきが見たい。サッカーの日本代表がワールドカップ進出をかけて試合をする。NBAのプレイオフの試合がはじまった。スマホ画面にYouTubeのアイコンが目に入る。PCを付けるとデスクトップはゲームのアイコンであふれている。マインスイーパーをはじめたら最初のクリックで爆発する。Twitterのおもしろい記事にコメントしたくなる。冬物の洋服がたりないことに気づきWeb上のショッピングモールにアクセスする。本棚にあるコミックスOne Piece第一巻と目が合う。読みかけの推理小説が途中のKINDLEが机の上にある。3ヵ月後の休暇にどこに行きたいか考えはじめ観光地のGoogle検索をはじめる。部屋が散らかっていることに気付いて模様替えせずにはいられなくなる。そろそろ年賀状を書く時期であると気づく。2年間弾いていないギターが壁に掛かっている。テニスラケットの手入れを忘れていたと思い出す。あこがれていた異性からLineメッセージが入る。Zoomチャットのお誘いがくる。犬が遊べとやってくる。おなかがすいたと猫が膝に乗る。冷蔵庫にビールが冷えている。チャルメラを鳴らしてラーメンの屋台が通りかかる。

なんという恐ろしい時間泥棒たちでしょう。はたして、これだけの障害物を乗り越えて、計画通りの勉強がはじめられるでしょうか?私にはまったく自信がありません。

悪いことには、独習プログラムでは学習時間をクリアしたところで、本当に目標となる成果が出るか何の保証もありません。

さらにさらに悪いことには、あなたの悪魔がささやきかけます.「今日1日サボっても明日からがんばったら取り返せるよ」と。

英語コーチングのいいところはすべてお膳立てしてくれて「今日の学習内容」だけを見ればいい状況にしてくれる点にあります。「今日の学習内容をこなさないとゴールにはたどり着かない」という意識づけもできます。これは大きなモチベーションになるでしょう。

英語にもビジネスにも幅広い視野を持った人が「今日は、これまでやったら安心して眠って大丈夫!」そして、英語力が上達したときに得られる明るい未来のイメージを力強い言葉で繰り返し、意識に呼び戻してくれる。これもまたモチベーションを保つために、なによりも長つづきするためにとても役立つと思います。

 

つまるところ英語学習は自習である

英語学習は「英語を身につける」ことであり「英語を理解する」ことではありません。

先生が単語の意味や発音、文法のルールを教えてくれて、その意味を「理解」しても学習したことにはなりません。

「理解」はもちろんたいせつですが、その後でリーディングやシャドーイング、ディクテーションなどのトレーニングを繰り返して、やっと「英語が使える」ようになります。

これはたとえばスポーツ選手のトレーニングに匹敵するものでしょう。練習の仕方は指導してもらえるが、練習をするのは自分自身です。

ダンベルの持ち方をおぼえても筋肉はつきません。ウンウンうなりながら何十回×何ヵ月もつづけてはじめて効果が出てきます。

ランニングの意味を知っても早くなりません。ダッシュと持久走の繰り返しにより、目標タイムで走れるランナーになれます。

英語学習もいっしょです。

一人っきりのトレーニングは孤独です。ときどき逃げ出したくなります。そのなかで「いいね。いいね」「あ、そこはフォームをちょっと変えてみよう」「最後の100メートルはダッシュで行こう」と言ってくれるコーチがいることで目標に挑む力もつくはずです。

「自分では全然駄目だと思っていたけど、コーチにほめてもらってつづけることができた」というのは、英語コーチングを生かして上達した多くの人が口にすることです。

人間は弱いものだから「ほめてもらう」のも大事なんですよね。

 

でも、英語コーチングを受けるとき、この点だけは気をつけたい

ここまではパーソナルジムの考え方にもとづくコーチングが英語学習にも役立つ理由を紹介しました。

でも、ダイエットと英語学習。全部がいっしょではありません。

英語ならではの考え方とアプローチが必要な部分もあるでしょう。

ここでは、そんな注意点について紹介します。

 

英語学習にはゴールがない

英語学習をはじめる人の多くが最初に目標を立てます。TOEICのスコアや英検○級。海外留学や海外勤務、昇進などの目標をもって集中的に学習するのは成果をあげるのに大変に有効です。

でも、そんな学習者が忘れがちな点が一つあります。

「目標を達成したあとには、英語を使う場面が待っている」

ということです。

短期間で詰め込んだ単語は使わないことにより、ものすごい勢いで忘却の海に消えていきます。

あっという間に、あなたは「以前は英語を使えた人」になってしまいます。

これを防ぐには学びつづけること使いつづけることだと思います。

短期間集中方式の英語コーチングには、この点が欠けていると思うことがあります。

いままで毎週学習内容をプログラムしてくれ、励ましてくれていたコーチがいなくなったときに英語力を保つことができるか。考慮すべきポイントでしょう。

 

英語学習は短期間では終わらない

たとえば「3ヵ月で体重を15キロ減らす」ことは決められたプログラムで食事管理と運動を行えば、とてつもなく困難な話ではないでしょう。

ところが「長距離走の経験がない人が3ヵ月でマラソンの42.195キロを3時間で走る」のは絶対に無理です。

基礎体力を蓄えて、それを生かしたトレーニングを繰り返して、タイムを30秒短縮するというのを何年もつづけて、その目標は達成されます。

「英語を使って生きていく」というのは、マラソンのタイムを詰めていく、少なくともキープしていくのにつながるような気がしています。

この面が、短期間のコーチングでは大丈夫だろうかと不安を感じるところです。

私のような根性なしは、短い期間でスコアアップして「さようなら」ではなく、いつまでも見守ってほしいと甘ったれたことを考えてしまいそうです。

 

🦉まとめ:英語コーチング選びは「どれだけ長くつづけられるか」で選ぶといい

結局のところ、自分なりに負担のない形で自習をつづけるしか「英語を使える人」になる方法はないと思います。

「自分自身で学習方法を考えて試行錯誤で効果を出していく」というのは英語学習だけでなく、仕事においても英語以外の学習についてもものすごく役立つはずです。

一方で、あらゆる人の時間は限られているわけで、自分オリジナルの学び方を開発している時間がない人も多いでしょう。

(正直、私がいろいろやってきた学び方もほとんどはなにかの受け売りです)

だとしたら、ここから先の人生の英語との付き合い方について、アドバイスを受けながら方向性を見つける、その方向性に走ってみて、そこで生まれた悩みについて、アドバイスしてもらう、そしてなにより「よくやりました!」とほめてもらえる英語コーチングを定期的に受けるのは、とてもいい機会になると思います。

マニュアル化された大手英語コーチングサービスではむずかしいかもしれませんが、サービスを受けるときには、コーチ/メンター/カウンセラーご自身の英語学習の話を聞かせてもらうといいですね。挫折や困難、それをどんな風に乗り越えたかという話を聴くことは「なあんだ、みんなつらかったんだ」と知り「一生つづく自分ならではの学び方」を確立するのに大変に役立つはずです。

ダイエット同様、英語学習も一生もののチャレンジですから。

 

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