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自然に口が動き出す?!英語学習に必要なモチベーションとは

2021年12月15日
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最近、英語学習の周辺でよく使われる言葉に「モチベーション」があります。

動機、刺激、やる気、前向きさなどと訳される言葉です。

でも「モチベーションを持って、動機付けして前向きにやる気を出して英語を学ぼう!」

といわれても、「そんなことわかってるわい!」「わかっててできんのじゃ」「そんなに私の欠点を指摘してたのしいのか?」と叫び出したくなることないですか?

私にはしょっちゅうあります。

この記事を書くために、いくつかの書物やWebサイトでモチベーションについて調べてみました。

ごめんなさい。うんざりしました。

計画表を立てる。1日単位で細かく計画を立てる。成果を目で見てわかるようにする。毎日の学習を習慣化する。正しい学習方法を選ぶ。ネットワークを広げる。学習の進め方に強弱をつける・・・ブラブラブラ!

いや、それができないからみんな困っているんじゃないですか、と叫びました(はい、よく叫ぶ人間です)。

どうして、世の中の頭のいい人は「楽しむためのコツ」を、こんなに楽しくない言葉で語れるのでしょうか?

ということで、今回は(私のような!)根性なしの怠け者でも学習を継続するために生かせるモチベーションのあり方について考えてみます。

 

まず、定義から。モチベーションって、どういうこと?

まず、最初にWikipediaによる定義を。興味深いことに日本版には「モチベーション」の項目はなく「動機付け」のなかで語られます。

 
動機づけ(どうきづけ、motivation/mòʊṭəvéɪʃən(米国英語)、m`əʊṭəvéɪʃən(英国英語)、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能。動機づけは人間を含めた動物の行動の原因であり、行動の方向性を定める要因と行動の程度を定める要因に分類できる。動物が行動を起こしている場合、その動物には何らかの動機づけが作用していることが考えられる。またその動物の行動の程度が高いかどうかによってその動機づけの強さの違いが考えられる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/動機づけ

 

ちなみに、英語版ではこう。

Motivation is what explains why people or animals initiate, continue or terminate a certain behavior at a particular time. Motivational states are commonly understood as forces acting within the agent that create a disposition to engage in goal-directed behavior. It is often held that different mental states compete with each other and that only the strongest state determines behavior.[1] This means that we can be motivated to do something without actually doing it. The paradigmatic mental state providing motivation is desire. But various other states, such as beliefs about what one ought to do or intentions, may also provide motivation.

https://en.wikipedia.org/wiki/Motivation

 

ついでながら、簡単な調べものするときには、日本語版と英語版のWikipediaを見比べるのをおすすめします。

たとえば、これだけの文のなかにあるinitiate(着手する)、terminate(中断する)、paradigmatic(模範的な)などの単語は「なんとなく知っているけど感覚的につかめてない」人も多いのではないでしょうか。ついでに辞書で調べてみれば、いつか何かの役に立つかもしれませんよね。

さて、私がおもしろいなと思ったのは、日米のWikipedia、いずれもモチベーションというものは、人間だけに許された崇高な精神活動ではなく、動物にも共通するという点です。

お腹が減って「何かが食べたくなるから近所のコンビニに出かけていく」のもモチベーション、素敵な異性とお近づきになりたくなるのもモチベーションです。

厳密にいうと心理学的には「生理的動機付け」と「社会的動機付け」があるようですが、日本のとくにビジネス界では「社会的動機付け」のみをモチベーションと呼ぶ傾向があるようです。

でも、英語学習者としては、崇高な理由だろうと、本能的な理由だろうと学習がぐんぐん進めばいいわけですから、ここから先は英語学習に関する、モチベーション全体について考えます。

 

モチベーションを育てると英語学習に、どんなトクがある?

では、英語学習に限った話として、モチベーションを保つメリットについて考えてみます。

 
💡
効率がよくなる

「好きこそモノの上手なれ」と言いますが、前向きな気持ちで1時間学習するのと、拷問に耐えている気分で同じ時間デスクの前にいるのでは、学習効果も変わってきます。

無理矢理ピアノを習わせて全然上達しなかった子どもが、中高生になって音楽を好きになりギターを弾き出す話はよく聞きます。

九九のできない子どもがポケモンの名前をおぼえられるのといっしょです。

自分で決めた英語学習が「イヤでイヤで仕方ない」と感じたときには、我慢してつづけてもあまり効果が出ないと思った方がいいかもしれませんね。

モチベーションを見直して見るのをおすすめします。

 
🥰
ストレスが減る

食べ物を例にとるとわかりやすいのですが「食べたくないもの、嫌いなもの」をイヤイヤ口に入れても、消化は悪くなるばかりで栄養になる部分はぐんと減ってしまいます。

ずっと昔、不登校児の支援をしている人に話を聞いたことがありますが、人里離れた山の中に合宿所をつくり、朝から夕方まで森に入って共同作業をする、と、それまでは野菜を一切食べられなかった子どもたちが、偏食なくなんでもおいしそうに食べはじめたそうです。

人間というのは、大人になっても子どもですので(笑)、英語学習が必要だからと言って、自分をデスクに縛り付けるような形で、無理矢理押し込んでもストレスがたまり学習効果が出ない場合には、ノイローゼ気味になるかもしれません。

体がクイクイと吸収してくれるような「おいしい英語学習」がだいじですよね。

 
💡
欲が出る

たとえば「3ヵ月後にTOEICスコア800点」を目標にがんばってきた人が、仮に達成できたとしても、その過程が苦しいだけだとしたら、結果が出ると同時に英語のことなど考えるのもイヤになるでしょう。英語の本も開くことがなくなり、半年後には学んだ内容はほとんど頭から消えています。

一方、「それまで英語学習が楽しいなんて思ってみたこともなかったけど、やってみたら結構性に合ってるじゃん」と思えば、当初の目標が達成されても、もっと上、さらに上をめざそうかという気持ちになるでしょう。

そっちの方が、トクじゃん!という話。

私なんかも英語学習が楽しかった経験が忘れられずに韓国語やスペイン語を学びはじめています。残念ながら、いまのところ、めざましい効果が出ないのでモチベーションづくりから見直す必要を感じていますが・・・・。

 

気軽にできるモチベーションの育て方とは?

このようにモチベーションとは英語に結構役に立ちそうなものです。ここでは無理なく手軽にモチベーションアップする方法を考えてみました。

 
🗨️
言葉遣いを変えてみる

英語学習に関して考える言葉遣いを変えてみましょう。

いままで「今夜は8時から学習をしなくてはいけない」と思っていたのを「8時から勉強できる」。

「シャドーイング練習はめんどくさい」を「・・・は楽しい」

と意識的に言い換えてみましょう。

それだけでも、頭のなかに重くのしかかってきた「学習しなくちゃ」の気持ちが少し軽くなるかも知れません。

「モチベーション」というとむずかしそうですが「どうやって、自分をだまして楽しくさせるか」と考えてみるのが効果的なような気がします。

 
💻
計画表を色分けしてみる。エクセルでグラフをつくる

「計画表をつくる」というのも、モチベーション管理の鉄則です。

「できるだけ、細かくつくり、その日の作業内容を明確にする」というのもよく言われます。

とはいうものの「せっかくつくった計画表」を「見るのもイヤになった」経験も多くの人にあるものです。

おすすめしたいのは、エクセルでつくった表組みに思いっきりカラフルに色づけすること。 (Windowsなら右クリック→塗りつぶしの色で簡単に指定できます)

フォントも楽しげなものに変えちゃいましょう。

エクセルでグラフをつくって「どれぐらい予定どおりに学習が進んだか」を見るのも役立ちそうです。

思った通りに学習をできた日にはカレンダーにカラフルなマーカーで☆や♡の印をつけましょう。「1週間連続学習目標達成」できたら、そのご褒美として夕食のメニューをちょっとだけグレードアップしてあげましょう。

「学習する予定」および「学習した日」には1、「学習を休む予定」および「学習できなかった日」には0を入れて目標最終日までの折れ線グラフを「を。好調好調!」と見るのが楽しみになる工夫をしてみるのも、おすすめです。

 
😆
学習の成果を見直して、わっはっはと笑う

むずかしい本にはモチベーションには「内発的動機付け」と「外発的動機付け」があると書いてあります。

きわめてシンプルかつイージーに言い換えれば「楽しいからやる」か「追い込まれたからやる」ということだと思います。

「業務のなかで英語を使う機会も増えてきた。もうちょっと、上達しないと無能扱いされるのではないか?同期のなかで出世しそうなやつは海外勤務も経験してるし、おいてきぼりは食らいたくない。生活費もきびしいからTOEICのスコアをあげて技能手当をもらわなくては」

・・・というのも一つのモチベーションです(外発的動機付け)。

だけどそれでは、あまりにもツライ。首筋にナイフを突きつけられながら前に進んでも、本当に自分を幸福にできる知識は得られないような気がしています。

だとしたら、学ぶたび、復習するたび、自分の成果を確認して「私の英語は、こんなにも上達したぞわっはっは」と高らかに笑った方がずっと前向きなモチベーションになるでしょう。

 
🍣
自分へのごほうびを奮発する

たとえば数ヵ月間がんばって学習してTOEICのスコアを獲得して、得られるものが自己満足と、せいぜい上司からのおほめの言葉をもらえるでは割に合わないと思うのも当然です。

自分のためのごほうびは大胆に用意しましょう。

ごほうびの内容は、学習計画と同時に考えて、計画表にJPGデータで貼っておきましょう。

こんな感じに。

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ネット上に<a href="https://www.photo-ac.com/" target="_blank">Photo AC</a>のように無料で写真をダウンロードできるサイトもあるので、できるだけ魅力的な写真を選びましょう。

学習計画を(たとえば!)寿司計画と名付けましょう。

予算は大胆にとりましょう。

さすがに消費者金融で借金するおすすめしませんが、英語学習は自分への投資と考えれば、毎月の積立金に匹敵するぐらいのお金を使ってもいいんじゃないかと思います。

 
🌍
おぼえた英語は、すぐ使ってみる

学習者が忘れがちなのは「英語は使うために学んでいる」ことかもしれません。TOEIC、英検などの検定や、海外勤務などの目標に対して学習するうち、英語を使ってコミュニケーションするよろこびを見失うこともあるようです。

「言葉を学ぶ」→「前よりも話せるようになる。書けるようになる」→「コミュニケーションできる」→「うれしい」→「もっと学びたくなる」という好サイクルをつくっていくためにも、おぼえた英語はすぐに使ってみるのをおすすめします。

自宅で1人でモゴモゴとするのもいいですが、たとえば低価格なオンライン英会話や、月額制1,950円で世界の人と会話ができる<a href="https://www.fondi.fun/top/ja" target="_blank">fondi</a>もあります。とくに後者は、顔を出さずに声だけで話せるので、失敗を恐れずに会話の経験をつめますよ

 

🦉明るい方向に進路をとるのがモチベーションの鉄則。迷ったらコーチに頼るのもあり

私は英語学習は、さまざまな方向に人生の扉を開いてくれるものだと思っています。でも、その一方で「たかが英語」とも思います。英語学習をしようとして効果が出ないために凹んだり気分を暗くしたりする価値などありません。

英語学習は何よりも人生を楽しくするもの、と、考えて、そのプロセスも楽しくしていくことが結果として学習成果もあがり、仕事に関わる目標を実現するものではないでしょうか。

とはいうものの、自分自身のコントロールがいちばんむずかしいというのも、人の常。なかなか明るい方向に進路をとれずにバッドスパイラルに陥ることもあるでしょう。

たとえば、そのとき「旅の仲間」がいてくれたら、ネガティブからポジティブな方向に誘導してもらえるかもしれません。

最近人気の英語コーチングの魅力も、そのような人間的なアドバイスにありそうです。

Learn with Coach Englishのコーチたちも、きっとあなたのモチベーションを見直して、ワクワクとして楽しくて前向きな英語学習に進路をとるための有意義な手助けをしてくれますよ。

 

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