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「面倒見がいい」がウリの伴走型英語コーチングは、どれだけ劇的に役に立つ?

2022年03月19日
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英語学習。ある人によっては毎日の暮らしを豊かにする趣味の領域かもしれません。でもたとえば、昇進試験や海外勤務を前にした人にとっては、人生を賭けた戦いなのでしょう。

タイムリミットは刻々と迫っていて、でも十分な結果を出せていない自分がいる。ひたすらあせってもなかなか前に進めない。そんな英語ラーナーに最近注目が高まっているのが英語コーチングという新しい学び方です。

メンター、サポーター、コーチというような名で呼ばれる人がアドバイザー役になり日々学習の進捗度をチェックしてゴールに導いてくれる。多くの英語コーチングは「面倒見のよさ」や「伴走型スクール」であることを打ち出しています。

このような英語コーチングが追い詰められた英語ラーナーにとってどれぐらいの救いになるものか、今回はさまざまな角度から検証してみました。

by 英語学習オタクの通訳案内士&ライターのTak

 

はじめに、英語コーチングとは?

世の中の多くのものがそうなのですが「英語コーチング」という学び方に関しても厳密な定義はありません。

「いや、それは英語コーチングじゃなくて、バカッ高いだけの英語スクールでしょ?」というサービスもあるようです。一方で「自社が提供するオンライン英会話に誘導するためのカウンセリングを英語コーチングと呼ばれてもねぇ」というようなケースもあるかもしれません。ないかもしれません。断定しないところが大人です。

しかし、そのなかで最大公約数と言えそうな共通点を見ていくと以下のようなものになるようです。

 
1. 直接教えるのではなく、学び方を指導する

メンター、サポーター、コーチは「先生」ではなく、アスリートの「指導者」のような役割を果たしていきます。学習者といっしょに学習スケジュールを考えて、進捗状態を逐一チェックしながら、よりよい方向に誘導していきます。

 
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2. 週最低1回以上の細かい指導

学習者を放置しない。放り出さない。面倒見がいい。これは多くの英語コーチングがアピールしているところです。このために週1回以上、十分に時間をとっての現状確認と今後の方向性の確認が行われます。

 
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3. 一般の英語スクールより高めの価格設定

多くの英語コーチングは、通学型スクールよりも高く、オンラインスクールよりは歴然と高額の料金体系になっています。その料金の裏付けとして結果保証のような制度を用意しているところもあるようです。

 

英語コーチングが選ばれる理由とは?

このように一般的には料金が高めの(ラーンウィズコーチイングリッシュのように低コストで抜群の効果も出るサービスもありますが!笑)英語コーチングを選ぶ人が増えているには、当然理由があるはずです。ここでは、英語コーチングが人気を集める理由について考えてみました。

 
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1. 人間とは弱い生き物
 

英語(に限らず)学習者は、カトゥーンアニメでは定番の設定、頭のなかに天使と悪魔が住んでいて戦いあっているような毎日です。「学習をしなくてはいけない」でも「サボりたい」。天使と悪魔が死闘を繰り返します。私のような意志の弱い人間は、なにかというと頭のなかで「悪魔」が大活躍して、ものすごい勢いで「サボってもいい理由」を100も200も並べ、天使を圧倒してしまうのが困ったところです。

そんなときにたのもしい「天使」の役を果たしてくれる、たのもしい援軍がコーチなのだと思います。「あなたには目標があるのでしょう?」「そのために学習スケジュールをいっしょにつくりましたね」「スケジュールどおりに学習すれば目標が実現する。サボるとかなわない。それでいいのですか?」とやさしく指導してくれる「天使」(あかん、悪魔に見えてきた!)のありがたみは、山ほど挫折を経験してきた人ほど理解してくれるでしょう。

 
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2. 英語学習は究極的に独習である

悲しいことに、英語学習の世界にアンキパンはありません。たとえば数学や物理の学習と違い考えて理解するよりも、繰り返して記憶する部分が多くなっています。文法や単語の意味について説明を聞き・理解しても英語力はまったく上達しないでしょう。「先生から教わる」というよりも「自分で自分を鍛える」という比重が非常に高い世界といえそうです。その意味では確かにアスリートに近いともいえます。

このために「先生」よりも「コーチ」の役割に着目したのが英語コーチングというわけです。「自分1人で学習するしかない」「でも、進捗度はなかなか自分自身では見えてこない」だからこそ「うんうん。いいですねぇ。この方向でぐんぐん行きましょう」「ちょっと、体の軸がずれているので、こんなトレーニングを加えてみましょうか」といってくれるコーチの存在がなによりもたのもしく感じるわけです。

 
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3. 学習は孤独だ。だから伴走者がほしくなる。

マラソンで記録をめざすランナーがペースメーカーと伴走する風景も見慣れたものになりました。その役割には、文字通り「ペースを守る」という面もあります。でも、同時に、もしかしたらそれ以上に大切なのは「同じ目標に向かっていっしょに走ってくれる仲間がいる」ということでしょう。走っていて苦しいときに、横を向くとニッコリ笑って親指を上げてくれるパートナーの存在が折れそうな心をバックアップしてゴールへ導いてくれるのだと思います。

英語学習においても、このように「横で走って苦しいときに親指を上げてくれる人」効果はけっして小さくありません。

前段で述べたように基本は自習の英語学習。ふと目を上げると窓の外には夜の風景しか見えず、自分はこれでいいのだろうかと自問自答をはじめてしまう。思わず気持ちはバッドスパイラルになり凹んでしまう・・・と、それだけで学習のさまたげになってしまいます。「いっしょに走る人がいる」という心強さは大きいものがありそうですよね。

 

英語コーチングを選ぶときに、視野に入れたい留意点

「なるほど、確かに英語コーチングなら学習効果が増えそうだ」と思った人もいるでしょう。でも、ここで多くの人がまた新たな悩みに突き当たります。「どの英語コーチングを選ぶべき?」。前にも述べましたが、それぞれの英語コーチングでは、指導方法も、その背景にある考え方も大きく違っていて100あれば100通りの学び方があるといえそうです。そのなかで、どんな英語コーチングを選べばいいのか。私が考える英語コーチングの選び方ポイントをいくつか紹介します?

 

短期集中型かじっくりと時間をかけてか

英語コーチングのアプローチとして短期間で「TOEIC®L&Rテストで目標スコアを出す」「ネィティブレベルの会話力を得る」という集中型の学習をアピールするところも多いようです。もちろん学習にツライ面もあるので、短期間で終わるにこしたことはないでしょう。これらの英語コーチングも、それぞれのメソッドで確実な成果を挙げているようです。

とはいうものの、短期集中型の英語コーチングに疑問を感じないわけではありません。

一つには、英語学習には能力を伸ばすよりも維持する方が困難な一面もある点です。目標とする一定レベルの英語力を獲得しても、その後実践で使う、学習を続けるなどのフォローアップがなければ見る見る衰えてしまうでしょう。そのときに伴走してくれる人がいなくなるのは、さびしいかもしれません。

もう一つは、英語力というものは学んでいくうちに欲も出てくる点です。TOEIC800点を目標に集中的に学習して、これが実現したとしたら、今度は900点をめざしたくなった話もよく聞きます。

高額な英語コーチングを長期間継続できる経済力を持つ人は少ないでしょう。3ヵ月でゴール!で本当に大丈夫か考えてからスタートするのもいいですよね。

 

きびしいのがいいか、楽しみながら学べるか?

もう一つ、最近の英語コーチングのトレンドとなっているのは「きびしさ」を売りにするサービスです。「目標を達成するのがサービスですから、お客様に対してもきびしいことは申します」と明言して人気の英語コーチングもあるようです。

前述したように私は弱い人間で、すぐに逃亡を考える人なので、椅子に縛り付けてくれるようなきびしい指導はなかなか魅力です。でも一方で「全然楽しくない学習で本当に実力がつくだろうか」とも考えます。

使い古された言葉ですが「ロバを水辺につれていくのはできるが、水を飲ませることはできない」。実感値として同じ時間学習しても「イヤイヤつづける」のと「楽しみを見つけて熱中できる」のでは理解も記憶への定着も違ってくるような気がします。

強制されて学習するのもいいですが、楽しさもある学習環境を用意してくれる英語コーチングがあれば、より魅力的とも感じます。

🦉まとめ|ホスピタリティも英語コーチングの大切なポイントかも

英語コーチングを考えるとき、ふと思い出すのが、子どものときに読んだイタリアの童話「ピノッキオの冒険」です。主人公は、魔法の力で生命が宿った木の人形。悪い子じゃないのだけれど、意志が弱くて学校をサボったりサーカスに売られたりして、木の人形をつくってくれたお爺さんを苦しめます。

そこに出てくるのは、木の人形の「良心」の役割を果たす、魔法の力で意志を持つようになった「コオロギ」です。いっしょに冒険をし、ときどきピノッキオの無謀な行動にはらはらしながらも、適切なアドバイスを行って物語をハッピーエンドに導きます。

英語コーチングの理想となるのは、この「コオロギ」なんじゃないかと思います。

目標に向けて鋼鉄の意志を持って一直線に突き進む、というのもいいですが、自分の中の弱さに対してホスピタリィティを持って受け止めてくれた上でアドバイスをしてくれる「コーチ」がいたら、イヤでも学習はぐんぐん進む気がします。

ということで、今回の結論は「自分に合った英語コーチングをさがすならホスピタリティを基準にするのもいいかも。いいかも」。そんな魅力あるコーチと、じっくり時間をかけて学べるなんて、そんな虫(コオロギ?)のいい話があるかって?

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