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第二言語習得はリスニングから!どうすればスキルアップできるのか?

2021年04月9日
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by Mayumi
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英語学習者ならだれもが目指すゴール。英語がペラペラになりたい!

ですが文法の学習を一通り終え、さらにはTOEICなどで目標のスコアを達成した英語の学習者たちでさえ、そろって口にする一番の悩みは英語が聞き取れない!ということです。

リスニング力なくしてコミュニケーションは成立しない!

そもそも「英語ペラペラになりたい」の真意はストレスなく英語でコミュニケーションが取れるようになりたいということですよね。コミュニケーションをとるには相手の言っていることを理解しなくてはなりません。だからコミュニケーションツールとして英語を学ぶとき、リスニング力は英語の4技能であるリーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキング、のうち最も重要なスキルであると言えます。

自分の言いたいことは伝えられるのだけれど・・・

こんな経験はありませんか?覚えた例文を駆使して外国人に話しかけてみたらちゃんと通じた!やった!と思ったとたん相手が満面の笑顔でペラペラと返してきた!まずい!何を言っているのかわからない!何を言っているのかわからないからお茶を濁してその場から逃げるように立ち去ってしまった。あ~あの時ちゃんと聞き取れていれば、もっと話が続いたのに・・・

リスニングよりもスピーキングの方が難しいと思っている方も多いと思いますが、本当にそうでしょうか?自分の言葉は自分でカスタマイズできるのです。ですから自分の言いたいことは自分の知っている構文や単語を使って表現することができます。

相手が言っていることは聞きとれない!

ですが、相手の言うことはこちらがコントロールすることはできません。完全に相手任せです。

「会話のキャッチボール」と言う表現がありますが、相手が投げ返してきたボールをうまくキャッチして投げ返さなくては会話になりません。それなのに相手の投げ返してきた球は、今までに見たこともないような魔球のように感じられます。聞いたことのない単語や表現のオンパレード!これまでの学習はいったい何だったのだろうという絶望感と無力感に苛まれます。

ネイティブの英語を聞き取れない理由はこれ!

どんな返球もキャッチするためには、相手の魔球の謎を解く必要があります。謎が解明できれば、途端に魔球は普通のボールに変わります。あとは練習すればすぐにキャッチできるようになるというわけです。どんな返球にも対応できるリスニング力を鍛えあげることがコミュニケーションの達人への第一歩なのです。

単語や表現法を知らなかった

毎日英語を聞いていれば必ず知らない単語やイディオム、あるいは学んできた文法にはない口語的な言い回しに出会います。映画やドラマを字幕なしで理解するには、実際の会話の中ではネイティブはどんな語彙をどのように使うのかを学ぶ必要があります。

また、文法の学習を一通り終えた学習者でも、普段から使っていない文法はなじみが薄く瞬時に理解できないこともあります。これは机上の学習であった文法があなたにとって生きた表現技法として身についていないためです。

そもそも何て言っているのか全然聞き取れない

リスニングに苦手意識のある人たちの多くはこれ!でもこれ、ネイティブにの話し方に慣れていないだけです。

英語の発音には日本語にはない音があるばかりではなく日本人には馴染みのない、いわゆるリダクション、単語のリンキング、イントネーション、アクセントなどがあります。

中でもリダクションやリンキングは口語では多発するにも関わらず学校で教わることはほとんどありません。

一語一語ゆっくりはっきり言ってくれればわかるのに、ネイティブはなかなかそうは言ってくれません。彼らにとってはリダクションやリンキングはごく自然に身についたものなので、すべての単語を1つずつばらばらと同じエネルギーで発音することの方が厄介なのです。英会話はたくさんの数の単語で構成されています。内容にもよりますが、1分程度の会話なら各々100語くらいは使うかもしれません。自分の持ち時間が30秒だとしてもその中で100語くらい話すとなると、発音においてエネルギーの節約が行われるのも自然なことですよね。

試しにお手持ちの英文を100語数えて、そこまでを30秒で読んでみてください。全部の単語に均等に気合を入れてカタカナ英語で読んだのでは、おそらく読み切れません。Relaxed pronunciationが英語では必須なのです。

効率的にリスニング力を向上させる方法

さて、皆さんがどうして英語を聞き取れないのかその謎がわかったところで、それではいったいどうすればこれらの課題を克服できるのか。具体的に何をどうすればよいのか、多くの英語学習者が苦手なリスニングを克服した方法をご紹介します。

なんといってもできるだけ英語を聞く!それを習慣化する!!

じっくり机に向かってではなくてかまいません。無理は続かないので、隙間時間を利用しましょう。トレーニングは継続することが必要です。通勤中、家事をやりながら、ウォーキングしながらなどです。

リラックスして気楽に取り組んでください。途中聞き取れない部分があっても気にしない!概要がわかればいいやという気持ちから始めましょう。なぜならネイティブにだって難解なリスニングはあるのですから。映画やドラマですごく小さな声で囁くようにあるいはすごく速く話されるセリフや、歌詞の中にも聞き取れないものもあるのです。ですからあなたがリスニングのトレーニングで聞き取れないことがあっても当たり前。落ち込んだりがっかりすることはありません!ネガティブな感情は継続の妨げになります。リラックスして楽しく英語を聞きましょう!

適切な教材を選ぶ!

あまりにも当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、これはとっても大切です。

では、ここで言う適切な教材の定義は何でしょうか?

ズバリ!楽しめるものです!!

「楽しめるもの」というのは、あなたに満足感や喜びを与えてくれる教材です。具体的にはどんなことに注意したらよいのでしょうか?

  • 目的にあった内容のもの

あなたが英語を学習する目的は何でしょうか?ビジネスシーンで英語を活用したいから。海外旅行で現地の人と話したいから。教材とする音源が自分に関係のあることの方がモチベーションが上がります。オンライン会議の前のスモールトーク。ジョブインタビュー。ショッピング中の会話。ホテルでのやり取り。「この表現は使えるな」とか「この表現はよく聞くな」とか、音源を自分事としてとらえることにより、単なる聞き流しではなく自然と自分でも口に出したくなってきます。リスニング教材の中の人物が、自分の未来像と重なって楽しく学習できます。そうすることによって、自然と英語活用能力が向上するのです。

  • 内容が理解できるもの

あなたが聞いて内容を理解できる程度のものです。ここに興味深い研究があります。

第二言語習得研究において最も有名な人物の一人である南カリフォルニア大学で名誉教授を務める言語学者のStephen Krashen(スティーブン・クラッシェン)氏が、1970~1980年代にかけて一般に「Monitor Model(モニターモデル)」として知られる第二言語習得に関する5つの有名な仮説を打ち出しました。その中にインプット仮説があります。これは、クラッシェン氏が第二言語取得において最も重要だと主張した仮説で、学習者の言語能力は現在のレベルよりも僅かに高いレベルのインプットを理解したときに進歩するものであり、この理解可能なインプット(Comprehensible Input)こそが最も大事だというものです。クラッシェン氏は現在の言語習得レベルを「i」、僅かに高いレベルを「i+1」とし、この「i+1」を含む新しい理解可能なインプットを理解することによって言語習得が進んでいくと説明しました。インプット仮説においては、インプットであれば何でもよいわけではなくあくまで「理解可能なインプット」が重要であるということがここで注目すべき点ですね。

これは幼児が母国語を習得する過程でもなされてきたことです。

理解できないほど難しい素材に取り組むことはかえって無駄に時間を費やし、モチベーションの低下にもつながります。次々に難解な教材を聞きまくり全部中途半端なまま次に進むのではなく、一つの教材を100%理解するまで聞くことが大事です。そうしたら別の音源に挑戦する。昨日より僅かに高いレベルに毎日挑戦する、そうすることで自分の伸びが感じられます。達成感がモチベーションを押し上げ、楽しんで学習が続けられるのです。

スピーキングのトレーニングをする

えっ!リスニング力を上げるって話じゃないの?

そうです。リスニング力を上げるための最も有効なトレーニングはスピーキングです。ネイティブの語彙活用法や話し方を学び、あなた自身が同じように発音することを目指しましょう。それができるようになると劇的にリスニング力は向上します。自分が言えることは聞き取れる。逆に、自分が言えないことが聞き取れないのです。スピーキングのトレーニングを通じてネイティブの話し方に慣れてしまえば、それまで速すぎて聞き取れないと思っていたネイティブの英語は実は速いのではなく、音が省略されていたり、つながっていたりしていただけなのだということがわかります。全体がはっきり聞き取れるので、当然内容もきちんと把握することができるようになります。

スピーキングのトレーニングのためには、プロの指導者につくことがより効果を高めます。日本語にはない発音を身に着けるのはやはり忍耐と努力を要します。でも、自分で練習してきたことをコーチに披露してフィードバックをもらう。その中で自分では気づかなかった癖に気づかされたり、どうしても出せなかった音の出し方を具体的に教わることができます。定期的なコーチングを受けることで、毎日のリスニングが少しずつレベルアップしていくことを実感できます。サブタイトルなしでは意味が分からなかったドラマや映画も今度はサブタイトル無しの方が見やすくなっていきます。実際にはリダクションやリンキングが多いために、発音されない文字があったりして、1語ずつ文字を読む方が疲れるっていう感覚です。

リスニング力向上のために!― まとめ

毎日最低1時間は英語を聞く!

内容を100%理解するまで何度でも聞き直す。

適切な教材を選ぶ

自分が理解しやすいものを聞く。少しづつ難易度を上げていく。

聞きとりづらいところは、声に出して練習する!

教材とする音源と同じように発音できることを目指す。

以上を続けてください!3~4か月でリスニング力の飛躍的な伸びを感じられるはずです。

英語学習者ならだれもが目指すゴール。英語がペラペラになりたい!

ですが文法の学習を一通り終え、さらにはTOEICなどで目標のスコアを達成した英語の学習者たちでさえ、そろって口にする一番の悩みは英語が聞き取れない!ということです。

英語学習者ならだれもが目指すゴール。英語がペラペラになりたい!

ですが文法の学習を一通り終え、さらにはTOEICなどで目標のスコアを達成した英語の学習者たちでさえ、そろって口にする一番の悩みは英語が聞き取れない!ということです。

 

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