TIPS

【保存版】英語の暗唱のやり方、コツ、最適な教材とは

2021年03月10日
/
by Mayumi
notion image

暗唱とは

暗唱と聞いて何を思い浮かべますか?試験対策で覚えた例文?それとも子供の頃に覚えた俳句でしょうか?

まずは暗唱とは何かを見ていきましょう。

暗唱とは

・暗唱とは、音で聞いたマテリアルをイメージでとらえ覚えて、音源を完コピして口に出すこと

・暗唱は言語習得のために幼児の頃から誰もがやってきたこと

・第二言語の習得法としても最も効果的な方法のひとつ

・英語脳の構築に効果絶大だが、残念ながら暗記の域で止まっている人が多い

ここまで読んでお気づきになられた方もいらっしゃると思います。試験対策で覚えた例文と、そらで覚えて唱える俳句では、どちらが暗唱に近いでしょうか?そう!そらで唱えている俳句です。

暗記と暗唱はどう違う?

そらで言える俳句の方が暗唱に近いと言いましたが、それは例えばあなたが「古池や かわず飛び込む 水の音」と言うとき、これらの文字が頭に浮かびそれを読んでいるのではないからです。文字の代わりにあなたの頭の中にはその情景が浮かんでいたはずです。そこに「わび さび」さえ感じていたかもしれません。

それに対して試験対策で覚えた例文を口にするとき、日本語を英語に変換し、単語のスペルさえ浮かんでいるかもしれません。あなたの暗記は完璧です!でもどうでしょう、それって会話の中で瞬時に発動しますか?

でも安心してください。あなたのこれまでの努力は無駄ではありません!暗記は暗唱に至る過程です。

暗記なくして暗唱はありません。

そもそも先ほどの俳句を覚えた時のことを思い出してください。小学生くらいでしょうか?聞き慣れない日本語。最初はよく意味を理解しないままとにかく覚えました。この時点では暗記でした。

それを国語の先生が解説し行間の意味を読み解き、絵なんかも見せられたりして、何度も何度も唱えさせられましたよね?するとどうでしょう。次第にあなたの記憶の中にイメージと共に刷り込まれていき、情景と共にすんなり口から出るようになりました。ここまでくれば、もう二度と忘れませんし、いつだって瞬時に記憶から取り出せますよね。

暗唱にはこのイメージが不可欠です。英語を日本語に置き換えるのではなく、イメージでとらえそれを記憶して自動的に口に出てくるまで精度を高める。これが暗唱です。

暗唱かシャドーイングか

よく暗唱を他の学習法と比較して、どちらがより効果的なのかを問われることがあります。「暗記はだめなんですか?」「シャドーイングがいいんじゃないですか?」とか。何年も英文法の人気テキストの例文を暗記してきたあなたは、その知識を英会話の中で使いこなしていますか?シャドーイングをやっていて確かに発音が上手になったと褒めてもらっているあなたは、そんな感じでストレスなく英会話できていますか?

もしNOであるなら、それはあなたがあと一歩のところで止まっているからです。

例文暗記にしろシャドーイングにしろ、「自動的に口から出てくるくらいまで練習しろ」とか「音声がなくても全部言えるくらいに何度も繰り返せ」とか言われますよね。つまりどのトレーニングも完成形は暗唱なのです。

暗記は補助輪付きで自転車の練習をしているようなもの

暗記は英語学習者のビギナーにとって欠かせない基礎トレーニングであることは間違いありません。特に単語・熟語・そして基本的な文法事項などはまず暗記する必要があります。最初は誰でも補助輪が必要なのと同じです。でも、そこで止まっていてはいつまでも何かの補助がなくては英語が使えない初心者のままです。

少しでも自信がついてきたら補助輪を外しましょう

十分基本的なトレーニングは積んでくると補助輪付きは何だかもどかしく感じますよね?そう感じているなら補助輪を外してもいいころです。そうすればもっとスムーズに自転車に乗れるようになります。

シャドーイングを自転車の練習に例えるなら、この補助輪はずしたての頃でしょうか。誰かが時々支えてくれていてよろよろ漕ぎ出す。「すごいすごい!大丈夫!そのままそのまま!」で、スピードにのれないまま足をつく。「あ~!あとすこしだったのに~。」英語学習もこれと同じです。

「音声についてシャドーイングしているときはあんなにすらすら言えてたのに~・・・」

でもここまで来たらあと少しですよね。そのシャドーイングを暗唱にしましょう!そうすることでその素材はあなたの言葉としてあなたの引き出しに保管され、使える言葉になるのです。

暗唱がなぜ英語学習に良いのか

暗唱の効果は下記の4つがあります。

  1. リスニング力の向上
    1. 最初に実感するのは、リスニング力の向上です。後ほど暗唱の効果的なやり方に関しては詳しくお話しますが、ざっくりいうと音源の完コピトレーニングなので、耳が鍛えられます。まったく同じように言えるようになるのにはトレーニングが必要ですが、自分の苦手なリンキング(単語と単語のつながり)や緩急にフォーカスして練習していくうちにそれまでは聞きとれなかった音が聞き取れるようになるのです。

  1. 文法が表現技法になる
    1. 暗唱は日本語を英語に変換する作業ではありません。暗唱では、話者の言葉の意味はもちろん、気持ちまでを理解し、話者になりきって口に出します。これまで単なる丸暗記だった文法が、実は日常会話で微妙なニュアンスを他者に伝えるために使われているのを暗唱することによって、机上の学習でしかなかった文法が急に生きた言葉として身近になるのです。同様に複雑に感じていた文構造も、何度も口にしているうちに自然に使えるようになります。これまで別々のテキスト等で学んできた文法や単語や定型表現を暗唱によってみんなまとめて学べるのです。

  1. スピーキング力の向上
    1. 暗唱に至るプロセスの中で徹底的な発音矯正が必要となります。そもそも英語では発声の仕方、口の開け方、舌の位置などが日本語とは大きく異なります。素材の音源を完コピするトレーニングを重ねるうちに、意識せずにそういったことが身についてきます。また自然なリンキングや音の強弱、アクセントを習得するにつれ、それまでボツ・ボツと、とぎれとぎれのジャパニーズイングリッシュでしか表現できなかった自分の考えを流暢な英語で話せるようになります。そうなると気が付きます。今まで速くて聞き取れないと思っていた英語が、実は早かったのではなくリンキングやほとんど発音されない単語のせいで聞き取れなかっただけなんだと。それならば自分もあせって速く話す必要はないのだと。流暢な英語とは早口なのではなく、自然なリンキングや音の消失、強弱のたまものなのです。暗唱に取り組むことによって成人以降でもこれらの技能を習得することは可能なのです。

  1. リーディング & ライティング力の向上
    1. 暗唱によって身に着けたリンキングやリズムで文章を読むことができるようになるので、あらゆる類の文章を読むのが速くなります。ただ活字を流し読みするということではなく、速読即解するということです。暗唱を長く続ければ続けるほど語彙力・表現力が上がりますのでライティングスキルの向上にも直結しています。英語でメールを書く機会などのある方でしたら、すぐにその効果が実感できるはずです。つまり暗唱は英語の四技能を伸ばす効果的な学習法ということです。

四技能をまとめて伸ばす暗唱への道

暗唱は英語技能習得のために有効といわれるあらゆるトレーニングの完成形です。以下は暗唱までの進め方です。

Step1: リスニング

Step2: ディクテーション

Step3: 文法理解

Step4: オーバーラッピング⇒シャドーイング⇒リピーティング

Step5: 完全記憶リピーティング

Step6: ゴール!暗唱

Step1: リスニング

スクリプトを見ないで最低3回は聞きましょう(スクリプトを見ると聞き取れた気になってしまう)。どの程度聞き取れているかをチェックしましょう。

Step2: 1文ずつ音声を止めてディクテーション

聞き取れない部分は空けておいて大丈夫です。スクリプトを見て答え合わせしましょう。

聞き取れなかった部分は赤で書き込んでください。こうすることで、自分がトレーニングの中でフォーカスすべき点が明確になります。

1文でも長いと感じるときは、チャンクごとに止めましょう。大事なのは、自分が聞き取れる長さに切ってその部分を丁寧に分析することです。

Step 3: 文法理解

スクリプトを見て文法を理解しましょう。文構造や時制もチェック。

Step4: いよいよ声出し特訓です!

ここでも1文ずつ進めるのが効果的です。自分のbite-size に合わせた学習が最も持続的で楽しめます!

1文ずつ「オーバーラッピング⇒シャドーイング⇒リピーティング」を各3回ずつやりましょう。

💡
何のためにやっているのかを意識することが大事!

まずは、スクリプトを見ながらオーバーラッピング(同時に読むこと)×3回

💡
ここでは音声と文字を一致させて視覚の助けも借りて意味を頭に叩き込む!

次に同じ文をスクリプトなしでシャドーイング(音だけを頼りに数秒遅れて同じように言うこと)×3回以上何度でも!

💡
ここでは大きな声で、できるだけ音声と同じ音に近づくことを意識して! 音声と同じように発音しづらい箇所は、何度でも言えるようになるまで繰り返しましょう!

次にその文をリピーティング(1文を最後まで聞いて、その後に何も見ないで同じように繰り返すこと)×3回。1文が長すぎて最初の方を忘れてしまうときは、覚えていられるところまでで一度止めてリピーティングしてOK!

💡
ここでは記憶することを意識して! 記憶するためには当然文構造や意味の理解が必要です。

スラスラとリピーティングできるということは、あなたがその文をしっかり理解できているということです!

Step5: 完全記憶リピーティング

1文ずつ音声を止めてリピーティングしましょう。

次に自分が覚えていられる長さのところまで音声を流し、そこまでをリピーティング

💡
このときただ聞いているのではなく、シャドーイングした方がより長い文をリピーティングできる!ここでのシャドーイングはマンブリングでOK

Step6: さあ!暗唱

素材全体を大きな声で何も見ないで暗唱してください。

💡
最初はゆっくりスピードでOK。忘れてしまったら音声を聞こう!

忘れてしまっていたところを覚えこんだら先に進みます。

最後まで行ったらもう一度全文を唱えてみましょう!

効果が上がらない暗唱

基本的に効果のない暗唱はありません。あるとしたらそれは、暗唱ではなく暗記になっている場合です。最初に述べたように、暗唱は言語習得のために知らず知らずのうちに誰もがやってきたことです。私たちも最初は親や周りの人が話しているのを聞いてそれをまねて繰り返し口に出すことで言語を習得したわけです。つまり暗唱ですね。そこに文字は存在していませんでした。

日本語を母語にもつ人が成人後に英語を習得するとき、第一言語である日本語が英語とは言語体系から発音に至るまで遠く乖離しているので、今度は意識的に英語を暗唱しなければならないというだけのことです。何がそれを阻んでいるのか!

  • 文字から入る暗記(日本人は単語の1文字ずつを読もうとするので自然な音が入ってこなくなってしまう)
  • 日本語訳を見ながら英訳している(この1クッションが瞬発力を削いでしまう)
  • 内容を日本語で覚えている(英語回路の構築を妨げる)
  • 声に出さない(暗唱なのに!)
  • 一気に覚えた素材を2~3日繰り返して次の素材に移る(せっかく覚えたのにすぐに忘却の彼方へ)

効果が上がる暗唱

それなら効果が上がる暗唱とは何なのか、答えはいたってシンプル!

  • 音から覚える
  • 伝えたいことのイメージをしっかり把握して直接英語で声に出す
  • 音声の話者になりきる!感情をこめてこそイメージが鮮明になる!
  • 一度覚えた素材は毎日何度も口に出す(暗唱)
  • 最低でも1週間は同じことを毎日唱える
  • 「一度に長時間」より「短時間×回数」の方が記憶に刷り込まれる
  • 適切なレベルと量の素材を選ぶ
  • 自分のbite-sizeに合わせて細かく巻き戻しできるボイスアプリを使う (アイフォンのボイスメモなら録音した音声を編集画面で聞くとピタッと聞きたいところに波形を合わせればよいので大変便利です)
  • 暗唱を披露し、発音などに関してフィードバックをもらい、改善点があれば特訓する

慣れてきたら、暗唱に至るまでの過程(ディクテーションやオーバーラッピングなど)を省略するなど、カスタマイズしてOK!

絶対に省いてはだめなのは、覚えた後の毎日口に出す作業。覚えこむまでの時間が短縮できる分、暗唱(大きな声で唱える)の回数を増やしましょう。回数は多ければ多いほど効果的です。

暗唱がうまくできない理由

暗唱をやり始めると多くの人が、「覚えられない」とか「なかなか素材の音声のようには言えない」と感じます。

これらの問題の解決策はたった一つ、練習です。

「結局練習かよ!」

という声が聞こえてきそうですが、魔法の解決策なんてありません。あるのは有効な解決策だけです。

記憶には短期記憶と長期記憶があるというのは聞いたことがあるかと思います。あなたが耳にした、あるいは目にした情報は一旦短期記憶として保存されます。ところが短期記憶には容量に制限があり容量オーバーになると忘れられていきます。忘れることができるのが人間のいいところでもありますが・・・

でもせっかく覚えた英語の素材、それじゃあもったいない!

ではどうしたら長期記憶になるの?短期記憶と長期記憶では脳内の保管場所が違うのですが、細かい話はさておき、一旦短期記憶として保存された記憶が長期記憶として保存されるにはいくつかの条件があります。ざっくりいうと次のようなときです。

  • 生きるのに必要な情報だったとき
  • 感情が揺さぶられたときに入ってきた情報
  • ワクワクしているときに入ってきた情報
  • 同じ情報が繰り返されたとき

この中で一番手軽にできるのが繰り返すことですよね。ですから先ほど書いたように、一度覚えた素材は5~6回×1週間は繰り返していただきたいわけです。感情を込めるのも素材のインパクトを強めるためですし、無理のない長さから次第に進めていくのも小さい「できた!」を積み重ねることによりワクワク感を感じてほしいからです。実はこの「やった!」感は脳の大好物と言われていて、あなたの暗唱の大きな助けになるはずです。

次に「なかなかうまく発音できない」件ですが、当たり前です。日本語と英語では使う顔の筋肉から舌の形、発声の仕方まで違いのですから、最初はそれをまねている自分の声にあまりにも馴染みがなく奇妙に聞こえるものです。この問題を効果的に解決するには暗唱のフィードバックをもらって特訓するのが近道です。次第に英語を話している自分の声に何の違和感も感じなくなります。

フィードバックをもらうことの意義

  • モチベーションの維持
  • 発音矯正
  • 特訓で苦手な発音のコツをつかむ
  • 素材の深い内容理解
  • 自分では見落ちしがちな重要な文法事項の確認と習得
  • アウトプット
  • 進捗状況や適切な量の確認

誰でも経験するモチベーションの低下。短期記憶が忘れられていくのと同様、これも当たり前のことです。できれば同じように努力してあなたの目指しているレベルまで英語を習得した経験者から、定期的にフィードバックをもらう機会を得ることは暗唱と同くらい有効です。あなたの悩みを経験しているからこその適切なアドバイスは、あなたの暗唱への道を少しでも進みやすいものにしてくれるでしょうし、そうして得られる成功体験があなたの「やる気」を高めてくれます。

暗唱の完成形は音声の話者と同じようなスピード・発音・イントネーションで言えるようになることですが、ついついスピードに意識が行き過ぎて、発音がおろそかになっているのに気は付かないこともありがちです。

日本人には発音するのが難しい数々の子音に加えて英語には12個もある基本的な母音など。これらを認識せずにカタカナ英語のまま暗唱した気になっていると、長年やっているのに全然英語が聞き取れない!という残念な結果になってしまいます。フィードバックの際には発音矯正トレーニングであなたの暗唱を更に精度の高いものにしましょう。

定期的に新しい素材を暗唱しているとこれまで敷居の高かった文法事項が頻出しているのに気が付きます。ですが学習者の多くは、ひたすら覚えこむことに集中してそれらを見落としがちです。せっかく暗唱する素材は徹底的に分析して話者の伝えたいニュアンスまでを理解しなければ、それを自分が使うことはできません。フィードバックはそのような気付きをもらう機会でもあります。

ストイックにひたすら暗唱し一人で大きな声で唱えまくる。もちろんそれでも十分に力はつきます!でも、せっかくなら披露する機会が欲しいものです。定期的にフィードバックをもらう機会があるというのは「やらねば!」という義務感だったり「ほめられたい!」「びっくりさせたい!」というワクワク感を学習者にもたらします。

言うまでもなくこれらは「やる気」の源になりますし、他者に聞かせるのは実践的な英会話のための最適な練習です。

暗唱を続けているとあなたの英語力は確実に伸びていきます。でもなかなか自分ではそれが実感できないもの。英語力はある日を境に突然覚醒した!とかいうことはありません。自分でも気づかないうちに徐々伸びていき、気づけば職場で外国人の同僚と自然に会話できるようになっていたという感じです。そのような機会がある方ならまだしも、全く英語を披露する機会がないとなると伸びを感じるのは難しいものです。成功体験なくしてモチベーションの維持はないと言っても過言ではありません。定期的なフィードバックの機会に伸びを実感しましょう。それと共に素材の適切な量を確認しましょう。

お勧めの素材は

基本的な文法事項の学習を済まされた方なら、多くの英語学習者に長年愛されてきたNHKの「実践ビジネス英語」をお勧めします。TOEIC800程度以上、英検準1級程度以上の方からかなりレベルの高い方まで、幅広いレベルの方にとって大変有効な暗唱素材となります。

多くの方が「実践ビジネス英語」で英語学習をされています。が、これを暗唱までされている方は少ないのではないでしょうか?そこが補助輪を外せるかどうかの分かれ道なのです。

お勧めの理由

  • 話題が時事ネタで即使える
  • NHK教材というだけあって話者の発音がきれい
  • 少し複雑な文構造を使いこなせるようになる
  • 語彙力増強
  • 定型表現がリアルに学べる
  • 月額495円とは思えない情報量
  • ストリーミングでいつでも前週の放送が聞ける

などなど枚挙にいとまがありませんが、これを暗唱することで、これまで別々にやってきたすべての学習(単語・熟語・文法・リスニング・スピーキング・瞬発力など)がいっぺんに学習できてしまいます。

「実践ビジネス英語」では難しすぎると感じる人には「ラジオ英会話」がお勧めです。ご自分に合ったレベルのもので始めましょう!

気を付けること

そんな素晴らしい教材ですが、うまく使いこなすにはコツがあります。

  • 適量を知る
  • 送れないでついていき、必ずやりきる
  • 暗唱しないところもせめてシャドーイングまでは完成させる
  • 定期的な振り返りを忘れない

まず最初に気を付けたいのは、いきなり多すぎる量を暗唱しようとしないということです。負担が大きすぎると「だめだ~」とか「無理だ~」など負の感情がやる気をそいでしまいます。ちょっときついかな、くらいの量を暗唱することから初めて、徐々に増やしていくのが良いでしょう。

とはいえ日々のルーティーンとして学習習慣を定着させる必要はあります。まずは1日分のビニエット(約1分)の半分だけを暗唱することにしたとしても、残りもシャドーイングまではやり切りましょう。生きた暗唱をするためには全体のフローを理解する必要があるからです。どういう流れでその発言に至ったのかを知っていなければ、そこに感情をこめることはできませんから。それができて初めて、仮定法や婉曲表現といった敷居の高かった文法事項が生きた表現技法としてあなたにとって身近なものになるのです。

また、話題は2週間ごとに変わります。時事ネタに強くなるために送れないでついていきましょう!

おすすめは、無料のストリーミング放送を使うことです。これなら1週間いつでも好きなときに前の週の放送を聞くことができます。そのうちのビニエットの部分を録音しておいて、先ほど書いたように細かく切って聞けるようにするとストレスなくトレーニングできます。

1週間は同じことを毎日暗唱します。これを毎週繰り返すのですが、せっかく暗唱できていたこともその後一度も口にしなければ次第に記憶が薄れていきます。1か月ほどたったころもう一度暗唱してみましょう。次は3か月過ぎたころ・・・という具合に定期的に振り返ると深く記憶に刻まれていきます。

1週間分のビニエットを全部暗唱すると3分半くらいになります。これを毎週できるようになると英語の4技能は飛躍的に上がります。

「実践ビジネス英語」の暗唱が完璧にできるようになった人は、ご自分の興味のあるいろいろな素材の暗唱に取り組んでください!今の世の中、学習素材は無限にあります。あなたの英語学習の可能性も無限に広がりますね!

 
暗唱のまとめ

・暗唱は言語習得のために誰もがやってきたこと

・第二言語の習得法としても最も効果的な方法のひとつである

・基本的な方法は音で聞いたマテリアルをイメージでとらえ覚えて、音源を完コピして口に出す

・英語脳の構築にも効果絶大だが、残念ながら暗記の域で止まっている人が多い

・暗唱は言語習得のために誰もがやってきたこと

・第二言語の習得法としても最も効果的な方法のひとつである

・基本的な方法は音で聞いたマテリアルをイメージでとらえ覚えて、音源を完コピして口に出す

・英語脳の構築にも効果絶大だが、残念ながら暗記の域で止まっている人が多い

 

ビジネスレベルの英語力に到達するまで学習し続けるための英語コーチング 「ラーンウィズコーチイングリッシュ」 詳細はこちら